これは、私が大学受験の受験勉強をしていた時の話です。私は高校で運動部に所属しており、引退試合がある3年生の6月までは全くと言っていいほど受験勉強をしていませんでした。その焦りもあって、部活を引退してからはとにかく受験勉強を必死に行いました。

 

夏休み明け初日である9月1日に学校で模擬テストの実施予定があったので、夏休み中は家のクーラーが効いている部屋で、寝る時間や食べる時間さえも惜しんで勉強をしていました。当時の私は健康に自信があり、またつい最近まで運動部に所属していたという気持ちの後押しもあったので、ちょっとした睡眠不足や栄養不足なら何とかなるだろうと考えていました。しかし、それが大きな間違いだったのです。

 

夏休み明けの初日、学校に向かう為久しぶりに電車に乗りました。座席が満席だったので、立ちながらプリントを見て暗記をする事に。しばらくすると、ちょっと気分が悪くなりました。乗り物酔いは全くしない体質なので、久しぶりの乗り物だしずっと下を向いていたからかな?と考え、暗記を中断して外の景色を眺める事にしました。しかし、少し時間が経っても気持ち悪さが無くなる所か、更に気持ち悪くなりました。そして次第に目の前が真っ白に…。気持ち悪さと目の前が真っ白になった事で倒れると思った瞬間電車のドアが開いたので、気力だけでホームに降り、なんとか駅のベンチで横になりました。
暫くベンチで横になっていると目の前がはっきりして、気持ち悪さも少し楽になりました。この時私にとっては初めての貧血でどうすれば良いかわからず、とりあえず学校の保健室まで行こうと判断しました。
次に来た電車は空いていて、座席に座る事が出来ました。体に怠さがあったので座席の端で寄りかかる様に座っていると、またしても気持ち悪くなってきました。学校があり降りるはずの駅で座席から立つ事が出来ず、そのまま終点の駅へ。何とか電車から降り再びベンチで横になっていると、「大丈夫?お節介かもしれないけど、駅員さん呼んじゃったわよ。」と知らないおばさん。今思うと、朝の通勤時間という忙しい時間帯に私を気にして声をかけてくれて、とても良い人でした。暫くすると駅員さんがきて救急車を呼ぶか聞かれました。しかし救急車に乗るのが恥ずかしかった私は、横になってれば大丈夫だと思いますの一点張りで通しました。すると優しい駅員さんは、普段駅員しか入れない駅員室の中の更衣室で休めるように許可をとってくれ、横にならせてもらいました。その後、家に帰れるくらい体調が回復したので、なんとか家に帰ってゆっくり休みました。

 

まさか私が貧血になるなんて夢にも思わず、適切な対処も判断も出来なかったので、結果として多くの人に迷惑をかけてしまいました。今思い出しても、とても恥ずかしい体験です。今では睡眠と栄養を気にかけ貧血は起こしていませんが、もし電車やホームに体調が悪そうな人がいたら、声をかけて出来る限りの事はしてあげようと考えています。